さこの日常日記

書くことは、……一見不可能なことをあえてするもので、その産物は、……書く人のめざし試みたものに即応することも、似ることもないのだが、その代わり、時として、あたためられた冬の窓に出来た氷花のように、きれいで、おもしろく、心を慰めることがある。

9/31 『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』 は良い人生勉強になる。

 

 

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 頭痛と腹痛が酷かったため、家をまともに出られず、かと言って作業も出来ない状態だったため、ひたすら寝っ転がってドラゴンクエストⅣのプレイ動画を観ていた。 

 

 繰り返すが、プレイはせずにプレイ動画を観ていた。

 

 プレイ動画しか観れてないのは不服極まりないが、FC版を今更やるのは難しいので仕方ないと諦めて最後まで観終えた。

 


FC版ドラゴンクエストⅣ プレイ動画一章part1 王宮の戦士たち - YouTube

 

 観終えての感想だが、タイトルにある通りに『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』は良い人生勉強になる。

 

 私は小さい頃からそんなにテレビゲームをする子ではなかったし、最近のRPGを含めたゲームは殆どしたことがない。私にとってゲーム=古典的ボードゲームなのだ。

 

 従って、以下に著すことは「〇〇というゲームにも当てはまるし、ドラクエⅣだけじゃない!!!」となりかねないが、単純にドラクエⅣを観ての感想でドラクエⅣと他作品を比較するつもりで書いている訳ではないのであしからず。

 

 

 ドラゴンクエストⅣは勇者が住んでいた村を魔物に襲われ、親友を含めた村民の中で自分だけが地下に隠させられたことにより生き残る。

 

 村は破壊されたため勇者は仕方なしに旅に出る。

 

 なので、別に魔物を倒すとかそういった気持ちは一切ない。よく分からないが旅に出る。ここの描写が全くないのだ。

 

 旅に出た途中で城に寄ると、流れで勇者を目指す者として認識されて旅を続行することになる。これ以降もどこの国の城でも勇者扱いではなくて、よく分からん魔物退治している若者という扱いをされるのが本作の勇者なのだ。

 

 単純に考えるとこの主人公は復讐心に燃えているにしても旅に目的はない。ただ、その後の出会う仲間「ミネア」に勇者として慕われて魔物退治の旅を何となくすることとなる。

 

 

 

 では勇者以外の勇者の仲間達はなぜ旅に出ているのか?そしてなぜ敢えて勇者と旅をしているのか?

 

 

 話はガラッと変わるが、ドラゴンクエストⅣは勇者の仲間達の勇者と出会うまでの話がある。

 

 というよりそれぞれのキャラが章立てされているのだ。

 

 つまり、

 

 第1章 王宮の戦士たち   (登場人物:ライアン)

 第2章 おてんば姫の冒険  (登場人物:アリーナ、クリフト、ブライ)

 第3章 武器屋トルネコ   (登場人物:トルネコ

 第4章 モンバーバラの姉妹 (登場人物:マーニャ、ミネア)

 第5章 導かれし者たち   (登場人物:勇者、今までの登場人物)

 

 という形になっている。

 

 第5章は終章なので魔王を倒すのが目的なっている訳だが、魔物退治とか全く関係ない章がある。

 

 極端に言うと、私利私欲で動いている仲間もいるのだ。

 

 なので、勇者と出会って旅を一緒にすることを許諾するときも魔物退治とか露程も考えていないのが多い。

 

 一つ例をあげると、マーニャという踊り子のキャラが勇者と仲間になることを決めた際の発言がこれだ。

 

マーニャ
 「ちょうど良かったわ!
  これからはこの人に養ってもらいましょ。」

 

 

 

 この例から分かるようにドラゴンクエストⅣの仲間の旅のモチベーションはかなり異なっており、勇者と何となく旅に出ているのだ。

 

 勇者も勇者で戦闘員として優秀かどうか判断せず仲間にあっさり入れているので笑える。

 

 もちろん、勇者との魔物退治にモチベーションが高い仲間もいる。しかし、非情ながらも戦闘能力が他のキャラと比べて高い訳ではないので、プレイする側=勇者は戦闘メンバーに彼・彼女等を組み入れることが出来ない。戦闘メンバーに組み入れると全滅してしまうのだ。

 

 ただ、そういう仲間でも能力が活用できる場がしっかりこの世界にはあるのだ。

 

 

 

 このような状態のチームであっても、誰一人離脱することなく魔物を退治してしまって伝説となってしまうのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 いや、これは本当に凄い。

 

 

 まさに導かれし者たちだったのだ。

 

 

 

 

 ということで、上記の話から何が人生勉強になったかというと5点ある。

 

① 何かに固執する必要はない。面白そうだったら、大変かもしれないがそっちに方向  転換するのもありかもしれない。

② 人は何らかの形で活躍できる場が必ずある。

③ 仕事で得られるものは大きいし、仕事で得られる仲間は何だかんだで良いモノであ  る。

④ 活躍できるタイミングを見極めることは重要だ。

⑤ 世に生きる一人一人が導かれし者たちである。

 

 

 

 ➀に関しては、ドラゴンクエストⅣの仲間たちは勇者と旅をすることで現代でいうところの転職に近いモノをしている。

 

 はっきり言って、ドラゴンクエストⅣの旅は一部のキャラを除いて戦闘中に死ぬことが多い。もちろん蘇生してもらえる可能性はあるが死ぬのは苦痛に違いはない。

 

 しかも、花形である戦闘員になれたとしても他の仲間の加入や、大器晩成型の仲間のレベルアップによって能力値が抜かされて外されることがある。

 

 勇者は合理的な判断をせざるを得ないが、あぁ、なんと切ないんだ。

 

 それに関わらず、彼らは一人も抜けずに魔王戦が終わるまで全員で挑むのだ。

 

 それほど勇者や仲間が好きだし、魔物退治の旅が面白くなっているということだ。

 

 こういったことは現実でも充分起こり得るだろう。

 

 

 ②に関しては、①で少し出してしまっているが戦闘員を外されたメンバーであってもドラゴンクエストⅣはささやかながらも活躍できる場が提供されている。

 

 本人と周りの仲間が活躍できる場を認識さえしていれば人は案外長く活躍し続けることが可能なのだ。

 

 ③に関しては、勇者と仲間達は殆どがなんとなしに魔物退治の旅をしている。この何となしの魔物退治の旅が終盤まで続く。終盤になってようやく魔王退治という伝説となる仕事を任されるようになるのだ。

 

 

 ドラゴンクエストⅣはしょうもない人助けイベントが後々のイベントを展開するのに必要になることが多い。

 

 「この村を困らせている魔物を倒してください!」なんというイベントは殆ど転がっていないため、しょうもないイベントをこなしていくことで信頼たりうる人物になっていって、有益な情報を得ていくしかないのだ。

 

 これは多くの仕事でそうで、しょうもない仕事でも腐らずに頑張ることで意外に大きい仕事に数十年後にはつながる可能性は大いにあると思う。

 

 

 「仕事で得られる仲間は何だかんだで良いモノである」に関してだが、魔王を倒した後は勇者は仲間をそれぞれの故郷や家族の待つ場所に送る。

 

 仲間達はそれぞれの街で英雄扱いされ正に幸せの絶頂。

 

 

 その様子を見送りながら、勇者は一人、魔物に破壊された自分の故郷に帰る。

 

 魔王を倒したところで、自分の故郷の人が生き返る訳もなく、村が以前の姿を取り戻すことはない。

 

 という切ないシーンがある。

 

 

 そんな場面に何と冒険をした仲間全員が現れるのだ!!!

 

 

 まさに感動である。

 

 

 ということで、こういうこともあり得るので仕事で得られる仲間は何だかんだで良いモノであると思う。

 

 

 ④に関しては、ドラゴンクエストⅣは各キャラのレベルを99まで上げれるが魔王退治にはそこまでレベルを上げる必要がない。

 

 これで何が不都合が生じるかというと、大器晩成型の仲間は活躍できる場がない場合が出てしまうのだ。

 

 何とも勿体無い話であるが、やりこみプレーヤーを除いた大抵のプレーヤーは1秒でも速くクリアしたいので、そんなことを気にしている暇はないのだ。

 

 従って、大器晩成型の仲間は最高に活躍できる場ばかりを狙うのではなく、今ある能力で活躍できるタイミングを見極める必要がある。

 

 

 しょうもない活躍にしても、何もしないより本人にとってもチームにとっても有益ではあるのだ。

 

 

 ⑤に関しては、そんまま「世に生きる一人一人が導かれし者たちである」。

 

  出会いと縁を大切に。

 

 

 

 

 

 プレイをせずプレイ動画だけ見るという不届き者であるが、ドラゴンクエストⅣの魅力を伝えることが出来ていれば幸いである。